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社会保険労務士試験を独学で受験するのにかかる費用
社会保険労務士試験を独学で受験する場合の最大のメリットは
「通学講座や通信講座を利用するのに比べて費用がかからないこと」
だと思います。
それでは実際のところ、独学で社会保険労務士試験の学習をする場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
独学に最低限必要な教材
社会保険労務士試験を独学で学習する場合、自分自身の経験も踏まえ最低限必要な教材は以下の5つであると考えます。
- 基本テキスト
- 問題集
- 過去問題集
- 法改正・白書対策教材
- 模擬試験
基本テキスト、問題集、過去問題集は当然として、社会保険労務士試験特有の問題として、
- 法改正
- 白書対策
については、過去問題対策中心の勉強法ではどうしても手薄になりますので、最低限必要な教材としました。
また、本試験のシュミレーションという意味でも、本当に合格を勝ち取りたいのであれば模擬試験も最低一回受けることは必須だと思います。
かかる費用の一例
ここでは例として
- テキスト、問題集、過去問題集、法改正・白書対策に「うかるぞ社労士シリーズ」を使用
- 模擬試験は受験者の数が多い方が自分の実力を把握し易いため、大手のTACを利用
というケースで考えてみます。
ちなみに「うかるぞ社労士シリーズ」を選んだのは、市販の教材でありながら複数の通信講座でもテキストとして採用されてきた定評のあるシリーズだからです。
うかるぞ社労士シリーズの場合、教材一式で約1万円強です。
また、TACの社会保険労務士講座の模擬試験は、3500円で受験ができました。
なお、この模擬試験は自宅でも会場でも(TACの場合は全国34会場)受けられますが、当然のことながら会場で受験したほうがより本番のシュミレーションとしての効果が高いため、会場受験がおすすめです。
以上のようにこの例で見ると、最低限の教材を揃えるのに1万5千円弱程度となります。
実際にはこれもほしいところ
しかしながら、最低限の教材だけで合格するのも不可能ではありませんが、自分の経験上あった方が絶対いいと思える教材が以下の2つです。
- 社会保険労務士試験に必要な知識の全体像をつかむための入門講座
- 年金科目対策の専用テキスト
社会保険労務士の試験範囲は膨大なため、最初に全体像をつかんでから学習をスタートしないと学習の進行度合いがわからなくなり、必ずといっていいほど煮詰まりますので、入門講座的なものを読んでおくことは重要度が高いです。
また、年金科目については内容の複雑が他の科目とは段違いなので、基本テキストだけでの理解は常人には困難と思われます(笑)
上記、2点もうかるぞ社労士シリーズで揃えた場合約3000円です。
ここまでで、最低限の教材5つと合わせて1万8千円程度でしょうか。
また、実際に試験勉強を始めると、その他にも
- スキマ時間学習用の小さいテキストや問題集
- 耳学習用のCD教材
- 模擬試験は直前の1回以外にも、もう一回受けておきたい(※最終の模試だけを受けてまずい結果だとかなりへこみます。)
など、本気で合格したいと思えば必要に思える教材も様々でてくることと思います。
そのようなもろもろを合わせて、最終的には3万~4万といったところが独学の教材にかかる実態かと思います。
本当は見えない費用こそ重要
資格スクールの講座を受講した場合、お手頃なところで7~8万円から大手であれば20万円以上する講座もあり、たしかに費用の面では独学は魅力的に見えます。
しかし、ここで一番考えなくてはいけないのは
「不合格であれば、費用は倍になる。」
という事実です。
ここでは教材費のみの比較で「倍になる」と書きましたが、最も重要な点は
「さらに1年間勉強に時間を費やさなくてはいけない」
と言う点です。
その時間を他の自己投資や仕事にあてていた場合に得られたかもしれないものを考えると、はっきり言ってとても「倍になる」で済むレベルではありません。
したがって、
「費用をなるべくかけずに社会保険労務士試験に合格したい」
と考えるのであれば、教材費を抑えることよりも、いかに一発で、あるいは短期で合格するかということを真剣に考えるべきということになります。
資格スクールの講座の合格率は、全体の合格率の3~4倍と言われています。実際には全体の合格者の中には多くの資格スクールの講座を受講生が含まれているので、独学の方の合格率との差はさらに大きいと言えます。
もちろん独学と比べた場合、資格スクールの講座ではWebやDVDでの視聴覚学習や、学習の進捗管理、メールでの質問対応等の学習環境のアドバンテージがあるので、ある意味当然の結果とも言えます。
独学は本当に安くつく!?まとめ
このように独学での受験は、「教材費」と表面的な部分で見るとお得にも見えますが、「短期合格」という観点からみるとコストパフォーマンスがいいとは言えないかもしれません。
もちろん、結果的に独学で一発合格することができれば「安くついた」ということになりますが・・・
また、資格スクールの講座では総合コースの他にも、年金科目講座や横断学習講座など、スポット的に受講できる講座を揃えているところもあります。
独学派の方も本格的な学習に入る前に一度、ホームページの確認や資料請求をしてみて
「どんな選択肢があるか」
だけでも検討してみることをおすすめします。