こんにちは、資格インデックスのODAです。
中小企業診断士を1年で目指そうとすると、1次試験だけでも7科目あり、その先には2次試験もあります。
そこで迷いやすいのが、「結局、いつ何をやればいいのか」という年間スケジュールです。
1月、2月と月だけで予定を固定するより、1次試験日と2次試験日から逆算して考えるほうが、途中で予定が崩れたときにも修正しやすくなります。
私は会社員として働きながら、平成23年度の中小企業診断士1次試験・2次試験にストレート合格しました。
ただし、この記事で紹介する年間計画は、私自身の当時の開始月や月別学習記録を再現したものではありません。
現在の試験制度を前提に、働きながら初学から1年程度でストレート合格を目指す場合のモデルとして組んでいます。
年間表どおりに進むことではなく、試験当日に問題へ対応できる状態を作ることがゴールです。
この記事のポイント
- 働きながら1年で目指す年間ロードマップ
- 1次7科目から過去問へ移る時期
- 1次試験後から2次試験への切り替え
- 予定より遅れたときの立て直し方
1年で合格を目指せる?

中小企業診断士は、1年程度を一つの区切りとして1次試験・2次試験の合格を目指す計画を立てることができます。
ただし、1年間勉強すれば必ず合格できるという意味ではありません。
スタート時点の知識、仕事や家庭との両立、確保できる学習時間によって進み方は変わります。
大切なのは、12か月を均等に分けることではありません。
試験日から逆算して、「この時期までにどの状態へ到達するか」を決めていきます。
1次試験に必要な勉強時間そのものについては、中小企業診断士1次試験の勉強時間で詳しく解説しています。
この記事では時間数より、「1年間のどこで何を進めるか」に絞ります。
次年度の日程は公式発表を待つ

2026年9月18日時点では、日本中小企業診断士協会連合会の公式サイトに2027年度(令和9年度)の試験日程は掲載されていません。
直近の2026年度(令和8年度)は、第1次試験が8月1日・2日、第1次試験合格発表が9月1日、第2次試験が10月25日、合格発表が2027年1月13日の日程です。
また、2026年度から第2次試験の口述試験は廃止されています。
試験日程や制度は変更される可能性があるため、受験年度の正確な情報は日本中小企業診断士協会連合会の公式試験情報で確認してください。
以下では2027年度の日付を予想して固定せず、「1次試験の約○か月前」という相対期間を中心に年間スケジュールを考えます。
1年間の全体ロードマップ

働きながら1年程度でストレート合格を目指すなら、前半は1次7科目を広げ、中盤から問題演習を増やし、直前期には過去問と弱点補強へ比重を移します。
| 時期 | 主な学習 | 目標 | 遅れた場合 |
|---|---|---|---|
| 試験12~10か月前 | 試験全体を確認し、教材を決める。過去問を軽く見ながら主要科目へ着手 | 試験のレベルと自分の現在地を知る | 教材選びに時間をかけすぎず学習を始める |
| 試験9~7か月前 | 1次7科目へ学習範囲を広げ、既習科目では問題演習を始める | インプットと問題演習を並行する | 細部へこだわりすぎず未学習科目を減らす |
| 試験6~4か月前 | 未学習範囲を減らし、過去問と問題演習の比率を上げる | 全科目を本試験問題と結び付ける | 問題から不足分野を見つけ復習範囲を絞る |
| 試験3~2か月前 | 過去問・問題演習を中心に、弱点科目と暗記分野を復習 | 本試験問題へ対応できる状態を増やす | 教材完了より頻出論点と失点原因を優先する |
| 1次試験直前 | 間違えた論点、忘れやすい知識、計算、年度対応情報を確認 | 7科目の状態を維持して本番へ入る | 新しい教材を増やさず復習へ集中する |
| 1次試験終了後 | 自己採点や公式情報を確認し、受験可能性があれば2次対策へ移る | 2次試験までの期間を有効に使う | 2次を受験できる可能性があるなら合格発表を待たず対策へ入る |
| 2次試験直前 | 過去問、80分を意識した事例演習、振り返り、事例Ⅳの継続 | 本番時間内の処理を安定させる | 教材を増やさず演習後の修正を優先する |
ポイントは、7科目すべてのインプットが終わるまで問題演習を待たないことです。
一つの科目で基礎を学んだら問題を解き、分からなかったところへ戻ります。
この流れを早い段階から作ることで、後半になって「テキストは読んだのに問題が解けない」という状態を避けやすくなります。
1次試験までの進め方

ここからは1次試験までを時期ごとに分けて見ていきます。
何月かではなく、あなたが受験する年度の1次試験日から逆算して当てはめてください。
試験12~10か月前

最初の時期は、7科目すべてを完璧に理解しようとするより、試験全体をつかむことから始めます。
使用する教材や講座を決めたら、主要科目の基礎学習へ入りましょう。
同時に、本試験の過去問も一度軽く見てください。
この段階では正解できなくても構いません。
出題形式、選択肢の細かさ、計算問題のレベルなどを見るだけでも、これから何を学ぶのかが具体的になります。
7科目をどの順番で進めるかについては、中小企業診断士7科目の勉強順番で詳しく解説しています。
試験9~7か月前

この時期は1次7科目へ学習範囲を広げていきます。
ただし、最初に学んだ科目を放置して、新しい科目のテキストだけを読み続けるのは避けたいところです。
基礎学習を終えた科目から問題集や過去問へ移り、インプット→問題演習→不足部分へ戻るという流れを作ります。
予定より遅れている場合は、一つの論点へ時間をかけすぎていないか確認してください。
最初の一巡では、細部を残してでも未学習科目を減らした方が、その後の年間計画を立て直しやすくなります。
試験6~4か月前

ここからは、テキストを読む時間より問題を解く時間を徐々に増やします。
目標は、未学習科目を減らし、各科目で一度は本試験レベルの問題と向き合うことです。
過去問を解くと、「知っているのに選択肢で迷う」「計算手順が止まる」「覚えたつもりの知識が出てこない」といった不足が見えてきます。
予定より遅れている人ほど、テキストを最初から全部読み直すのではなく、問題を起点に戻る範囲を決める方が進めやすいでしょう。
試験3~2か月前

試験が近づいたら、学習の中心を過去問・問題演習へ移します。
この時期の目標は「教材を全部終わらせること」ではありません。
本試験で問われたときに対応できる範囲を増やすことです。
過去問の結果から弱点科目や何度も間違える分野を確認し、残り期間の配分を組み直してください。
一方で、苦手科目だけに全時間を投入すると、以前できていた科目を忘れる可能性があります。
7科目を維持する時間も残しましょう。
1次試験直前

直前期は、新しいことを増やす時期ではありません。
過去問で間違えた論点、何度も忘れる知識、計算手順、受験年度に対応した情報など、得点へつながりやすい部分を確認します。
直前になって新しい教材へ次々手を出す、一から全範囲を読み直す、苦手1科目だけへ学習を集中させる、といった進め方には注意してください。
残り時間が少ないほど、「まだ知らないこと」を増やすより、「本番までに取り切れるところ」を明確にすることが大切です。
過去問はいつ始める?

1年間の計画で迷いやすいのが、過去問へ移るタイミングです。
7科目すべてのテキストを読み終えるまで待つ必要はありません。
最初は試験レベルを見る

学習開始直後は、過去問を本格的に解き込む必要はありません。
まずは問題を見て、どの程度の細かさで知識が問われるのか、計算問題がどのように出るのかを確認します。
ここでの目的は点数ではなく、ゴールを知ることです。
基礎学習後から問題を解く

各科目の基礎部分を学んだら、その科目については問題演習へ進みます。
間違えたらテキストへ戻り、確認したらまた問題を解きます。
「7科目のインプット終了」という一つの大きな区切りを待つのではなく、科目ごとに問題演習へ入ると考えると分かりやすいです。
数か月前から過去問中心

試験数か月前になったら、過去問や問題演習の比率をさらに上げます。
ここでは正解数だけを見るのではなく、なぜ間違えたのかを確認してください。
知識不足なのか、数字の覚え違いなのか、問題文の読み違いなのかによって、その後に戻るべき内容は変わります。
1次後は2次へ切り替える

1年で1次・2次試験のストレート合格を目指す場合、1次試験終了後の切り替えは年間スケジュールの重要なポイントです。
直近の2026年度は1次試験が8月1日・2日、2次試験が10月25日で、1次終了後から2次試験までの期間には限りがあります。
そのため、2次試験を受験できる可能性があるなら、自己採点や公式情報を確認しながら、正式な1次合格発表を待たずに2次対策へ移るという考え方があります。
◆ODAのワンポイントアドバイス
私は会社員として1次・2次試験にストレート合格しています。1年間で両方を狙うなら、1次試験が年間計画のゴールではありません。1次終了後に気持ちを切らさず、次の試験へ移る前提で計画しておくことが大切です。
2026年度の2次試験は、事例Ⅰ~Ⅳの4科目がそれぞれ80分で実施されます。
2次試験に必要な学習量や進め方については、中小企業診断士2次試験の勉強時間で詳しく解説しています。
月別スケジュールの例

「何月に何をするか」で考えた方が、自分の予定へ落とし込みやすい人もいるでしょう。
ただし、2027年度の正式日程は2026年9月18日時点で公式サイトに掲載されていません。
そこで以下は、2026年度の1次試験が8月1日・2日に実施された日程を参考に、翌年度も同じような時期に実施される場合を想定したモデルとして示します。
正式日程が発表されたら、実際の試験日から逆算して調整してください。
| 時期 | 主な学習 | 到達したい状態 |
|---|---|---|
| 前年9~10月 | 試験全体を確認して教材を決める。主要科目へ着手し過去問を軽く見る | 試験のゴールと現在地が分かる |
| 前年11~12月 | 1次科目へ学習範囲を広げ、学習済み科目では問題演習を始める | インプットだけで終わらない流れを作る |
| 1~2月 | 7科目の学習を進めながら既習科目の過去問・問題演習を続ける | 未学習科目を減らす |
| 3~4月 | 全科目の一巡を意識しながら過去問の比率を上げる | 各科目の不足が見えている |
| 5~6月 | 過去問・問題演習を中心に弱点への時間配分を見直す | 得点できない原因を減らす |
| 7月~1次直前 | 間違えた論点、暗記分野、年度対応情報、7科目の維持 | 新しいことを増やさず本番へ合わせる |
| 1次試験後 | 自己採点などを踏まえ、受験可能性があれば2次対策へ移る | 2次対策を早く立ち上げる |
| 2次試験まで | 過去問、事例演習、振り返り、事例Ⅳを継続する | 本番時間内の処理を安定させる |
受験年度の正式日程が発表されたら、まず1次試験日と2次試験日をカレンダーへ入れ、この表の期間を実際の日付へ置き換えてください。
予定より遅れたらどうする?

1年計画を作っても、仕事が忙しい社会人が12か月すべて予定どおり進むとは限りません。
遅れたときに修正できることまで含めてスケジュールです。
全部を翌月へ詰め込まない

予定より1か月遅れたからといって、翌月に2か月分をそのまま詰め込むと、さらに計画が崩れやすくなります。
まず過去問や問題演習で現在地を確認し、すでに対応できる部分と、まだ時間が必要な部分を分けます。
そのうえで、既知分野のインプットを短縮したり、ノート作りなど優先度の低い作業を減らしたりして、残り期間を配分し直してください。
進まない原因も見直す

同じ科目で何週間も止まっているなら、単純に勉強時間を増やすだけでは解決しない場合があります。
テキストを読み続けているなら問題演習へ移る、独学で理解しにくいなら解説動画や講義を使うなど、勉強方法そのものを変える選択肢もあります。
財務・会計や経済学などで予定以上に時間がかかった場合も、「最初に決めた予定を守ること」より、残り期間でどう仕上げるかを考えてください。
受験計画を変えてもよい

開始時期や仕事の状況によっては、当初の1年計画が現実的でなくなることもあります。
その場合、無理に詰め込んで全範囲を薄くするより、残り期間と現在地を確認して受験計画を作り直した方がよいケースもあります。
1年で間に合わなければ終わり、という資格ではありません。
最初に決めた年間表を守ることより、試験へ対応できる状態へ近づくことを優先しましょう。
働きながら続ける管理法

社会人の年間計画では、勉強内容だけでなく、仕事で予定が崩れたときの扱いも最初から考えておきます。
月単位でも進捗を見る

毎週必ず同じペースで進む前提にすると、繁忙期や急な予定が入っただけで「計画失敗」になってしまいます。
週単位だけでなく、数週間から1か月程度のまとまりでも進捗を確認すると、多少遅れても立て直しやすくなります。
予定より早く理解できた科目は早めに切り上げ、その分を遅れている分野へ回して構いません。
予備期間を入れておく

年間計画を教材の消化予定で100%埋めると、仕事が忙しくなったときに逃げ場がありません。
数週間ごとに調整できる余白を残し、遅れた内容を翌週へ全部持ち越さないようにします。
◆ODAのワンポイントアドバイス
会社員として受験した経験からも、社会人は予定どおり進まない可能性を含めて計画した方が現実的です。計画を守ることそのものを目的にせず、必要に応じて書き換えられる年間スケジュールにしてください。
計画作りが負担なら

1次7科目と2次試験までを自分で管理するのが難しい人は、通信講座などのカリキュラムを利用する方法もあります。
特に仕事をしながら、教材選び、学習順序、進捗管理まで全部自分で行うのが負担なら、一つの選択肢になるでしょう。
各講座の違いは、中小企業診断士の通信講座おすすめ比較でまとめています。
もちろん、通信講座を使えば1年で必ず合格できるわけではありません。
講座のカリキュラムも、自分の理解度や進捗に合わせて使うことが大切です。
半年以下しかない場合

1次試験まで半年以下しかない場合は、この記事の1年モデルを単純に半分へ圧縮するのはおすすめしません。
まず過去問を見て現在地を確認し、すでに知識がある科目と、基礎から必要な科目を分けます。
既存知識を使える科目はインプットを短縮し、基礎学習と問題演習を早い段階から並行してください。
一方で、完全初学の科目が多く、仕事の都合で学習時間も限られているなら、残り期間でどこまで到達できるかを現実的に判断する必要があります。
半年しかないから無理、あるいは1年分を倍速で進めればよい、と一律には決められません。残り期間だけを見るのではなく、まず過去問を使って現在地を確認してください。
1年スケジュールのFAQ

最後に、中小企業診断士を1年で目指すときに出やすい疑問をまとめます。
1年スケジュールのよくある質問
Q1. 中小企業診断士は1年で合格できますか?
A. 1年程度で1次・2次試験のストレート合格を目指す計画は立てられます。ただし、知識や経験、確保できる学習時間によって必要期間は変わります。1年間を均等に使うのではなく、試験日から逆算して各時期の到達目標を決めることが大切です。
Q2. 働きながらでも1年で合格を目指せますか?
A. 私自身も会社員として働きながら1次・2次試験にストレート合格しました。ただし、毎週予定どおり進む前提にはせず、数週間から月単位で進捗を確認し、遅れたら年間計画を修正できるようにしておくことが重要です。
Q3. 勉強は何月から始めればよいですか?
A. 特定の月から始めなければならないわけではありません。受験予定年度の1次試験日を確認し、そこから約1年前を一つの目安として逆算します。次年度日程が未発表なら直近年度の日程を参考にモデル計画を作り、正式発表後に調整してください。
Q4. 過去問はいつから始めるべきですか?
A. 学習初期に一度軽く見て試験レベルを確認し、各科目の基礎学習が進んだ段階から問題演習へ入ります。7科目すべてのインプット終了を待つ必要はありません。試験数か月前には過去問中心へ比重を移していきます。
Q5. 1次試験後すぐ2次対策を始めるべきですか?
A. 2次試験を受験できる可能性がある場合は、自己採点や公式情報を確認しながら早めに切り替える考え方があります。1次試験から2次試験までの期間は限られるため、正式な1次合格発表を待たずに対策を始めることで使える期間を確保できます。
1年スケジュールのまとめ

中小企業診断士の1年スケジュールは、月ごとの予定を先に埋めるのではなく、1次試験と2次試験の日から逆算して作るのが基本です。
前半は1次7科目の基礎を進めますが、全科目のインプット完了を待たず、学習済み科目から問題演習へ移ってください。
試験数か月前には過去問の比率を上げ、直前期は新しい教材を増やすより、間違えた論点、忘れやすい知識、弱点の補強、7科目の維持を優先します。
1次試験が終わったら、2次試験を受験できる可能性がある人は早めに対策へ切り替えます。
働きながら勉強するなら、予定の遅れは珍しいことではありません。
遅れたときは無理に予定を詰め込まず、過去問で現在地を確認し、残り期間に合わせてスケジュールを作り直してください。
- 試験日から逆算して1年間を分ける
- 学習初期から過去問でゴールを確認する
- 全科目のインプット終了を待たず問題演習へ進む
- 試験数か月前から過去問の比率を上げる
- 1次試験後は2次試験へ早めに切り替える
- 予定が遅れたら残り期間に合わせて計画を作り直す
年間表どおりに進むことが目的ではありません。試験当日に、問題へ対応できる状態を作ることが目的です。


◆ODAのワンポイントアドバイス
私は、学習初期でも過去問に触れて現在地を確認する考え方を重視しています。最初から過去問だけで勉強する必要はありませんが、本番問題を知らないまま長期間インプットだけを続けるのもおすすめしません。