こんにちは、資格インデックス管理人のODAです。
中小企業診断士2次試験の勉強時間で検索すると、200時間、平均300時間、300〜400時間、最短60時間、500時間以上など、数字がバラバラで不安になりますよね。
しかも2次は記述式なので、勉強時間を積み上げても点に直結しない感じがして、なおさら迷いやすいです。
この記事では、いつから始めるべきか、社会人だと1日何時間が現実的か、独学と予備校のどちらが良いか、スケジュールの立て方、事例4の攻略、過去問の回し方、模試の使い方、ふぞろいの活用、多年度生がやり直すべきポイントまで、勉強時間の目安と使い方をまとめていきます。
数字をひとつに決め打ちするのではなく、あなたの生活リズムと得意不得意に合わせて、勉強時間を「合格に近い使い方」に寄せていくイメージで読んでください。
記事のポイント
- 2次の勉強時間は200〜350時間が目安
- 事例4に100時間投資して足切りを回避
- 過去問80分演習と復習で型を固める
- 社会人でも続くスケジュールに落とす
※この記事で扱う勉強時間や配分は、あくまで一般的な目安です。試験制度や日程、合格基準などは年度によって更新されることがあります。最新の正確な情報は、必ず公式の案内をご確認ください。あなたの状況に合わせた最終判断は、専門家や指導者への相談もおすすめです。
中小企業診断士2次試験の勉強時間目安

まずは全体像から。
中小企業診断士2次試験の勉強時間は「何時間やれば安心か」よりも、「どこに時間を寄せるか」で結果が変わります。
ここでは目安のレンジ感と、短期合格・長期沼の分かれ目を整理します。
平均300時間の目安

私の結論として、中小企業診断士2次試験の勉強時間は200〜350時間あたりを現実的な目安に置くのが、いちばん迷いが減ります。
200時間はかなり攻めた下限で、350時間は安全側に寄せたライン、というイメージです。
ここで大事なのは「平均」という言葉に引っ張られすぎないこと。
2次は正解が公表されない記述式で、同じ300時間でも伸びる人と伸びない人が出ます。
つまり、数字だけ追うとブレます。
じゃあ、なぜ300時間前後が目安になりやすいかというと、2次は大きく分けて①型を作る、②80分で回す、③復習で修正するの3つを、一定回数やらないと安定しないからです。
型が曖昧なまま時間だけ増えると、解けた気にはなるのに点が出ない、いわゆる「長期沼」になりがちです。
逆に、型が固まると、同じ演習でも吸収量が一気に上がります。
もうひとつ、時間の中身を整理しておくとラクです。
2次の勉強時間は「インプット(読む・聞く)」より、「アウトプット(80分で解く)」と「復習(答案を直す)」が主役になります。
講義やテキストを眺めて安心してしまうタイプほど、時間はかけたのに伸びない状態になりやすいので注意です。
| 区分 | 2次対策の目安 | コメント |
|---|---|---|
| ミニマム | 200時間前後 | 短期集中+割り切りが必須(復習の質で勝負) |
| 標準 | 300時間前後 | 社会人でも現実的。型づくり→演習→修正が回しやすい |
| セーフティ | 350時間以上 | 事例4の底上げや、復習の厚み(添削・振り返り)を作りやすい |
数字は「合格保証」ではなく、迷わないための“設計値”です。目安を決めたら、あとは学習の中身を「合格に近い行動」に寄せるほうが伸びます。
平均を活かすコツは「分解」
平均300時間をそのまま鵜呑みにするより、あなたの生活に落とし込んで分解するのがコツです。
例えば、試験まで11週間あるなら週27時間で300時間、16週間なら週19時間で300時間、というふうに変わります。
ここで「無理な週」を作ると続かないので、週単位で回る設計にして、足りない分は直前期にまとめて取り返す、くらいの柔らかい計画がちょうどいいですよ。
そして、時間を積み上げるうえでの最大の落とし穴が「やった時間の気持ちよさ」です。
2次は、文章を書くのがしんどいので、読む・集める・まとめるに逃げやすい。
だからこそ、勉強時間の目安を決めたら、演習と復習を優先すると決め打ちしておくのが強いです。
200時間で合格は可能?

可能です。
ただし条件付きです。
200時間で合格しやすいのは、ざっくり言うと次のどれかを満たす人かなと思います。
まず、1次の知識が鮮度高く残っていて、2次の文章化に集中できる人。
次に、仕事で企画・提案・分析の経験があり、与件を読んで「何が問題で、何をやればいいか」を構造化できる人。
そして、完璧主義を捨てて、6割主義で走れる人です。
ここが揃うと、短い時間でも合格ラインに届きやすいです。
- 1次知識が鮮度高く残っていて、2次の文章化に集中できる
- 仕事で企画・提案・分析の経験があり、骨子が作れる
- 完璧主義を捨てて、6割主義で走れる
一方で、200時間で厳しくなりがちなのは、事例4(財務・会計)が苦手なのに後回しにしてしまうケースです。
2次は総合点勝負ですが、事例4で足切り(40点未満)を踏むと一発終了になりやすいので、短時間で狙うほどリスク管理が重要になります。
短期狙いは「華麗に最短ルート」みたいに見えますが、実態は無駄を削って、必要な訓練だけを高密度でやる勝負です。
200時間狙いの「やること/やらないこと」
200時間の現実味を上げるには、学習を次のように割り切るのがポイントです。
やること
・過去問を80分で解く(完走を最優先)
・復習で「失点理由」を言語化して修正する
・事例4は毎日触れて計算を身体化する
やらないこと
・綺麗なまとめノートの作り込み
・講義の全視聴コンプリート(視聴=安心で終わる)
・難問コレクションで沼る(基本の取りこぼしが増える)
短期合格に近い人ほど、勉強がシンプルです。
逆に「やること」が増えすぎると、200時間は簡単に溶けます。
あなたが200時間を目指すなら、まずは教材を増やさない。
次に復習を削らない。
この2つを守るだけでも成功確率は上がりますよ。
いつから始めるべきか

「いつから始める?」は、ストレート(1次後に2次へ直行)か、多年度生かで答えが変わります。
結論としては、ストレートなら「8月スタートでも間に合うように設計する」、多年度生なら「春までに負けパターンを直す」。
この2つが軸です。
2次は記述式なので、早く始めた人が必ず勝つというより、直前期に“80分で安定して出せる”状態に持っていけるかで決まります。
ストレート合格を狙う場合
1次試験後の8月スタートで間に合わせるなら、11週間で200〜250時間がひとつの目安です。
週20時間前後なので、平日+休日の組み合わせが必須になります。
ここで大事なのは、8月にいきなり答案の完成形を求めないこと。
8月は「形式に慣れる」「型を仮置きする」「事例4の基礎を固める」時期。
9月は「型を回して修正する」「模試や演習でズレを見つける」時期。
10月は「本番想定のタイムマネジメント」「捨て問判断」「体調管理」まで含めた仕上げです。
多年度生・再挑戦の場合
再挑戦は、早く始めるほど有利…というより、同じ失点を繰り返さない設計が重要です。
2月〜春に「負けパターンの修正」をやって、夏〜直前期はストレート組と同じく演習モード、という形が回しやすいです。
多年度生は知識や経験がある分、自己流が固まっていることがあります。
これがハマると、演習量を増やしても点が伸びません。
だから、春までに一度リセットして、設問要求→与件根拠→骨子→答案のプロセスを再構築するのが効きます。
いつからでも間に合わせる「逆算」の考え方
開始時期に不安があるなら、日付から逆算して「必要な演習セット数」を先に決めるとラクです。
例えば、事例1〜4の過去問を各10事例ずつ回すなら40事例。
1事例あたり、解く80分+復習2〜3時間で、ざっくり4〜5時間。
40事例で160〜200時間。
ここに事例4のドリルや模試、弱点補強を足すと、自然に200〜350時間帯に収束します。
つまり、勉強時間は空から降ってくる数字じゃなくて、やるべき訓練から積み上げた結果なんですよ。
開始が遅いほど、やることを減らすのではなく「迷う時間」を減らすのがポイントです。教材や方法をコロコロ変えると、短い期間ほどダメージが大きいです。
社会人は1日何時間

社会人の勉強時間は、気合いよりも継続できる設計が勝ちます。
私が現実的だと思うラインは、平日2時間+休日5〜6時間の組み合わせです。
とはいえ、毎日きっちり2時間を積むのって簡単じゃないですよね。
だからこそ、社会人は「量を根性で積む」より、固定の習慣にするほうが強いです。
例えば、朝30分+通勤30分+夜60分、みたいに分割して積む。
まとめて3時間取れない日があっても、分割なら意外と残ります。
平日:短時間で“落とさない”
平日は疲れやすいので、重いことをやりすぎないのがコツです。
おすすめは、事例4の計算ドリルと、事例1〜3の設問解釈→骨子だけを回すこと。
ここで型を崩さないようにします。
平日にフルの80分演習を毎回やろうとすると、続かないことが多いです。
だったら「設問を読んで、与件の根拠に線を引き、骨子を作る」まででOK。
これだけでも、本番の処理速度は上がります。
休日:80分演習を“本番の時間帯”で
休日は、過去問を80分で解いて復習までセットにします。
解く時間より、復習(ふりかえり)で伸びるので、演習だけで終わらせないのが大事です。
復習では、まず「設問要求に答えているか」を確認して、次に「与件根拠が薄い箇所」を洗い出して、最後に「次回どう直すか」を短くメモします。
社会人は時間が貴重なので、復習は長文の反省文じゃなく、次に再現できる短いルールに落とすのがコツです。
| 曜日 | 目安時間 | やること | 狙い |
|---|---|---|---|
| 月〜金 | 1.5〜2.5時間 | 事例4ドリル+事例1〜3の骨子 | 型と計算を落とさない |
| 土日 | 5〜6時間 | 過去問80分演習×1〜2+復習 | 本番の処理を体に入れる |
| 週合計 | 18〜25時間 | 演習+復習中心 | 11週間で200〜275時間が見える |
目標の勉強時間は、あなたの生活に合わせて微調整してOKです。無理な計画は燃え尽きやすいので、まずは週単位で回るかを基準に組み立ててください。
社会人が伸びる「小ワザ」
社会人の強みは、実は「思考の外部化」が上手いことが多い点です。
会議メモみたいに、答案の骨子を箇条書きで切っていく。
綺麗にまとめる必要はなく、殴り書きで十分。
むしろ、綺麗にしようとすると時間が飛びます。
あと、睡眠を削って追い込むのはおすすめしません。
2次は当日の集中力勝負なので、睡眠や体調管理も、広い意味で勉強時間の一部だと思ってください。
多年度生の勉強法転換

多年度生がハマりやすいのは、勉強時間を増やしても失点の原因が変わらないことです。
つまり、500時間やっても“同じズレ”を繰り返してしまう状態ですね。
2次は、ただ演習量を増やすだけだと、クセが強化されることがあります。
特に多年度生は「自分なりの型」がある分、設問に合わせて柔軟に変形できないと、点が伸びにくいです。
だから、勉強法転換のスタートは、意地でも気合いでもなく、失点のパターン分析です。
まずやるべきは「負け筋」の特定
過去問や模試の答案を見返して、次のどれが多いかをチェックします。
- 設問要求に答えていない(聞かれていないことを書いている)
- 与件根拠が薄い(思いつきで書いている)
- 型が硬すぎて、設問に合わせて変形できない
- 事例4で時間が足りない/計算が崩れる
| よくある症状 | 原因の例 | 立て直しの打ち手 |
|---|---|---|
| 設問に答えていない | 要求の分解が甘い | 設問の主語・目的語・制約条件を先に固定 |
| 与件根拠が薄い | 知識で補完しすぎ | 答案の各文に「根拠の一言」をメモして確認 |
| 型が硬い | テンプレに寄りすぎ | 設問ごとに骨子の順番を変える練習を入れる |
| 事例4が崩れる | 反復不足・検算不足 | 毎日ドリル+本番形式で時間配分を固定 |
この「負け筋」が分かったら、勉強時間の配分を変えるのが正解です。
独学→添削ありに変える、逆に講義依存をやめて演習比率を上げる、など、環境の切り替えも効果があります。
多年度生は、変えるのが怖いんですが、変えないと結果も変わりません。
だから私は、春までに「型・復習・事例4」の3点を重点的に作り直すのがいいかなと思います。
気持ちが折れそうな時は、私が別記事で書いた2次試験で受かる気がしない時の対処法も参考になるはずです。メンタル面の整理ができると、学習の手が止まりにくくなります。
中小企業診断士2次試験の勉強時間の使い方

ここからは「時間の配分」を具体化します。
結論はシンプルで、事例4に厚く、事例1〜3は型と復習に寄せる。
これで勉強時間のROIが上がります。
事例4に100時間投資

2次の中で、いちばん勉強時間が点に直結しやすいのが事例4(財務・会計)です。
私はここに最低でも100時間を投資するのを強くおすすめします。
理由はシンプルで、事例1〜3は記述の採点基準が非公表で「書けたつもり」と「得点」がズレることがある一方、事例4は計算問題が中心なので、正しく処理できれば点になりやすいからです。
しかも事例4は、苦手な人ほど本番で事故りやすい。
時間が足りない、計算ミスが連鎖する、焦って検算できない、という形で崩れます。
ここで怖いのは、総合点で勝負するつもりでも、事例4の失点が大きすぎると取り返しが効かないこと。
だから私は「守りの投資」として100時間を推します。
やってみると分かるんですが、計算って頭で理解しても、手が追いつかないんですよ。
反復して、手順を身体化して、初めて安定します。
なぜ事例4は「投資優先」なのか
- 計算問題は合っていれば加点されやすく、努力が反映されやすい
- 反復でスピードが上がり、80分の安定感が作れる
- 足切り回避というリスク管理の価値が大きい
目安の内訳
基礎論点の確認:20時間/頻出論点ドリル:40時間/過去問・演習:40時間
※あなたの得意不得意で前後します
| 学習テーマ | 狙い | 練習のポイント |
|---|---|---|
| 基礎計算(頻出論点) | ミスを減らす | 手順を固定し、毎回同じ書き方で処理 |
| 時間配分 | 完走する | 難問に粘らず、取れる問題から取る |
| 検算 | 事故を防ぐ | 見直し用の時間を確保する前提で解く |
| 過去問演習 | 本番対応 | 80分で解き、復習で「崩れ方」を直す |
事例4は「難問まで完璧に」よりも、頻出の基本問題を落とさないほうが合格に近いです。満点狙いに寄りすぎると、時間が溶けやすいので注意してください。
電卓スキルは「地味だけど最強」
地味なんですが、電卓の叩き方と検算のクセは、事例4の安定度に直結します。
例えば、計算の途中式を残す、数値を書き写す位置を固定する、見直しの観点(単位・符号・桁)を決めておく。
こういうルールがあるだけで、本番の事故が減ります。
100時間投資の中身は、論点理解よりも、こういう「再現性の仕組み作り」が大半だと思ってください。
事例1〜3の型と時間配分

事例1〜3は、知識の追加よりも型の再現に時間を使うのが効率的です。
目安としては、各30〜40時間くらいで「書き方の再現性」を作っていきます。
ここで重要なのは、1次知識を増やそうとして沼らないこと。
2次の勝負は、知識の量というより、設問に答える文章を、与件根拠で組み立てることです。
だから、勉強時間は「型づくり」と「復習」に寄せたほうが点が伸びます。
私がよく見かける失敗は、型を学んだのに、答案で再現できていないケースです。
原因はだいたい2つで、ひとつは設問要求の読み取りが雑、もうひとつは与件根拠が弱い。
だから、型の練習は、フレームワークを覚えるよりも「プロセスの手順」を固定するほうが効果的です。
私が意識している“型”の要素
- 設問要求(誰に何を聞いているか)を先に固定する
- 与件から根拠を拾い、言い換えて答案に落とす
- 強み→課題→施策→効果の因果で書く
型を作るときの合言葉
設問に答える → 与件で支える → 因果でつなぐ
この順番が崩れると、文章がそれっぽくても点が伸びにくいです。
型を固定しすぎないための練習
ここで大事なのは、型を固定しすぎないことです。
型は“軸”であって“縛り”ではありません。
設問の要求に合わせて、表現や切り口を変形できる状態が理想です。
例えば「助言せよ」と「理由を述べよ」は文章の組み立てが違います。
助言なら施策中心、理由なら与件根拠中心。
こういう違いを、過去問の復習で意識していくと、型が“使える道具”になっていきます。
時間配分の感覚としては、事例1〜3は「演習で回して、復習で修正」を繰り返すほど伸びます。
つまり、インプットに寄せるより、答案の改善回数を増やしたほうがいい。
30〜40時間という目安も、講義視聴ではなく「改善回数の確保」として考えると、時間の使い方がぶれません。
過去問80分演習と復習

2次で伸びる人は、過去問の周回数よりも復習の質が違います。
私は「80分で解く→復習で修正する」を1セットとして回すのが一番効果的だと思っています。
2次の過去問は、問題を解くこと自体がトレーニングなんですが、伸びるかどうかは、解いた後にどれだけ“ズレ”を直せるかで決まります。
解きっぱなしだと、同じミスを反復するだけになるので、そこだけは避けたいです。
復習でやるべきことは、実はシンプルです。
①設問要求に答えているか、②与件根拠があるか、③答案の因果が通っているか、この3点をチェックして、次回の修正ルールに落とす。
これだけ。
私が推したいのは、復習で「長い反省文」を書かないこと。
大事なのは、次に同じ設問が来たときに再現できる、短いルールです。
おすすめの回し方(3周の役割分担)
- 1周目:80分で書き切る(型を崩さず完走)
- 2周目:設問要求と与件根拠のズレを徹底修正(骨子重視)
- 3周目:取りこぼし潰し(キーワード・表現の安定化)
| 復習の観点 | チェック方法 | 改善ルールの例 |
|---|---|---|
| 設問要求 | 主語・目的語・制約条件を抜き出す | 冒頭で結論を置き、制約条件を必ず入れる |
| 与件根拠 | 各文に根拠の一言が言えるか | 与件の言い換えを1つ入れて根拠を見せる |
| 因果の筋 | 施策→効果のつながりを確認 | 効果は売上・顧客・生産性など具体語で締める |
| 時間配分 | 骨子作成に時間をかけすぎていないか | 骨子は「必要十分」、書く時間を確保する |
復習は「なぜ失点したか」を言語化するのがコツです。根拠の拾い方、骨子の作り方、表現の粒度を、次の1回で直せる形にしておくと伸びが早いです。
復習を続けるための工夫
社会人だと、復習がいちばん後回しになりがちです。
だから私は、復習の作業を軽くする工夫をおすすめします。
例えば、復習メモは「次回ルール3つ」だけにする。
あるいは、答案を赤入れして終わりにせず、「次の答案で必ず直すチェック項目」を作る。
こうすると、復習が“行動”に変わります。
2次は、こういう小さな改善の積み重ねが強い試験ですよ。
模試で弱点を見える化

模試は点数を当てに行くものというより、弱点をあぶり出す装置です。
とくに社会人は、自己採点だけだとズレに気づきにくいので、使い方次第で価値が出ます。
2次は採点基準が公開されないので、自分の答案が「何が良くて、何がダメだったか」が見えづらいんですよね。
模試は、その見えづらさを“外から照らす”役割をしてくれます。
ただし、模試の点数を過度に信じすぎるのも危険です。
模試は本番と出題傾向がズレることもありますし、採点者や採点基準のクセもあります。
だからこそ、模試の価値は点数そのものより、時間配分・崩れ方・失点パターンを把握できる点にあります。
模試で見るべきポイント
- 時間配分が崩れていないか(80分で完走できるか)
- 設問要求の取り違いがないか
- 事例4で検算・見直しの余白があるか
模試のあとに必ずやること
・失点が大きい設問を3つだけ選ぶ
・失点理由を「設問要求/与件根拠/因果/時間配分」のどれかに分類
・次の2週間で直す練習メニューに落とす
結果が悪くても落ち込む必要はありません。
むしろ「直前期に直す場所」が見つかったと思えばOKです。
模試後の1〜2週間で、失点パターンを潰す勉強時間を確保できるかが勝負になります。
逆に、点数が良かった場合も油断は禁物です。
「なぜ良かったか」を言語化できないと、次で崩れます。
模試は、メンタルを上げ下げするイベントじゃなく、改善点を拾うイベントとして扱うのが強いです。
本番に寄せる「環境」の作り方
模試を受けるなら、できるだけ本番に寄せたほうが学びが増えます。
例えば、同じ時間帯に解く、休憩時間の過ごし方を決める、筆記具を固定する。
こういう環境要素は軽視されがちですが、2次は長丁場なので、当日の疲労で処理速度が落ちることがあります。
模試はその耐久テストにもなりますよ。
「ふぞろいな合格答案」活用のコツ

ふぞろいな合格答案は、私も受験生自体には大変お世話になった中小企業診断士2次試験向け対策本の大定番。
合格者が実際に本番で書いた「再現答案」と、その開示得点を大量に集めて分析したベストセラーで、使い方さえ間違えなければかなり強い味方です。
ポイントは、答案を丸暗記しないこと。
あなたの型を作る材料として使うのが正解です。
2次は正解が公表されないので、合格者答案の集合知は「方向性の地図」になります。
ただし、地図を眺めて満足すると、現地(本番)では迷います。
だから、ふぞろいは“読む教材”というより、“演習の補助輪”として使うのがいいです。
私がよくおすすめするのは、ふぞろいを「採点ツール」として使うことです。
自分の答案にキーワードが何個入っているか、設問で問われた要素が欠けていないか、因果の筋が通っているか。
こういう確認に使うと、復習の質が上がります。
逆に、合格答案をそのまま真似しようとすると、設問要求に合わない文章を作ってしまうこともあるので注意です。
私がやっている使い方
- 設問ごとに、頻出キーワードの方向性をつかむ
- 合格答案の「骨子の順番」を参考にする
- 自分の答案の抜け(視点不足)をチェックする
| やりがちな失敗 | 起きること | おすすめの修正 |
|---|---|---|
| 合格答案の暗記 | 設問が変わると対応できない | 骨子の作り方だけを盗む |
| キーワードの詰め込み | 文章が不自然で因果が崩れる | キーワードは「根拠+施策+効果」に分けて使う |
| 読むだけで満足 | 書けるようにならない | 必ず過去問演習とセットで使う |
ふぞろいを読んで「分かった気」になるのが一番もったいないです。必ず過去問演習とセットで使って、次の答案で改善できる形に落としてください。
ふぞろいは「自分の答案を良くする道具」
ふぞろいの真価は、合格者答案そのものではなく、「なぜその要素が拾われているか」を理解できる点です。
設問が求める要素は、だいたい与件にヒントがあります。
ふぞろいを使うと、そのヒントの拾い方が見えるようになる。
これが身につくと、初見問題でも対応力が上がります。
つまり、ふぞろいは“答え”じゃなく、“観点”を身につける道具です。
独学と予備校の比較

独学か予備校かは、費用だけでなく勉強時間のタイパで決めるのがおすすめです。
時間が限られているほど、「迷う時間」を減らせる仕組みの価値が上がります。
2次は教材が多く、情報も多いので、独学だと「何をやればいいか」を決めるだけで疲れます。
逆に、予備校・通信はカリキュラムがあるぶん、迷いが減る。
ただし講義視聴が増えすぎると、アウトプットが不足する。
だから私は、どちらが正解というより、あなたの状況に合う“時間の使い方”を選ぶのがいいかなと思っています。
| 選択肢 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 独学 | 弱点に直撃できる/不要な講義を省ける | 教材選び・情報収集で時間が溶けやすい |
| 予備校・通信 | カリキュラムで迷わない/添削や模試でズレを補正 | 講義視聴が多いとアウトプットが不足しがち |
| ハイブリッド | 情報は外注しつつ、演習に時間を寄せやすい | やる範囲を決めないと、材料過多になりやすい |
タイプ別のおすすめ(時間で決める)
ここは断定しすぎずにいきますが、目安としてはこんな感じです。
独学が向きやすい人
・計画を立てるのが得意
・復習を自力で回せる
・事例4がそこまで苦手ではない
予備校・通信が向きやすい人
・何をやるか迷いがち
・添削や模試でズレを早く直したい
・短期で形にしたい
費用面は家計にも影響するので、無理は禁物です。
講座を選ぶにしても、支出の判断はあなたの状況次第ですし、必要があれば専門家に相談してください。
ここで私が一番伝えたいのは、独学でも予備校でも、合格に近い時間の使い方は「演習+復習」中心だということです。
全体像としての勉強時間感は、私が別記事でまとめた中小企業診断士の勉強時間の実際と最短合格戦略にも整理しています。
1次の勉強時間と合わせて計画したい人は、中小企業診断士1次試験の勉強時間の目安もあわせて見ると設計しやすいです。
中小企業診断士2次試験の勉強時間まとめ

中小企業診断士2次試験の勉強時間は、200〜350時間を目安にして、そこからあなたの生活と得意不得意に合わせて調整するのが現実的です。
数字を追いすぎるより、事例4に100時間、事例1〜3は型と復習、過去問80分演習を中心に“点に近い勉強”へ寄せるほうが合格に近づきます。
短期で狙うなら、なおさら「やらないこと」を決めて、復習を削らない。
多年度生なら、量ではなく“失点パターンの修正”が最優先です。
合格基準の考え方としては、総得点の基準だけでなく、科目ごとの下限(足切り)も含めて意識しておくと計画が立てやすいです。正確な基準は年度の公式案内で必ず確認してください。(出典:一般社団法人日本中小企業診断士協会連合会『令和7年度中小企業診断士 第2次試験案内・申込書』)
最後にもう一度。
この記事の内容は一般的な目安なので、制度や日程、基準の最新情報は公式の一次情報で確認してください。
あなたの事情に合った学習計画の最終判断は、専門家や講師に相談するのも選択肢です。
あなたが「これなら回せる」と思える形に落とし込めたら、あとは淡々と演習と復習を積むだけですよ。

![中小企業診断士2次試験 ふぞろいな合格答案 エピソード18(2025年版) [ ふぞろいな合格答案プロジェクトチーム ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/7687/9784496057687_1_3.jpg?_ex=128x128)

