社労士試験って、範囲が広いし、選択式や択一の足切りもあって、ただ頑張るだけだと途中で迷子になりがちです。
特に、独学か予備校か、勉強時間はどれくらい必要か、過去問は何周すべきか、社会人でもスキマ時間で回せるのか、科目順はどう組むのがいいのか、法改正や白書はいつやるのか、模試は受けるべきか、テキストは必要か…このあたりで悩む人が多いかなと思います。
この記事では、私が「1年で合格ラインに届くための学習設計」を、できるだけ現実的なスケジュールに落として解説します。
数字はあくまで目安ですが、やることが整理できると、気持ちがだいぶラクになります。
途中で崩れやすいポイントも最初から織り込みます。
完璧な計画より、崩れても戻れる計画。
あなたが最後まで走り切れる形にしていきます。
記事のポイント
- 1年で必要な学習時間の目安と割り振り
- 社会人でも回る平日休日スケジュールの作り方
- 科目順と過去問周回で足切りを避ける設計
- 法改正・白書・模試を直前期に噛み合わせる手順
社労士の勉強スケジュールを1年で設計

ここでは、まず「どれくらいの学習量を、どう生活に組み込むか」を決めます。
最初に設計が固まると、あとは淡々と回すだけになります。
勉強時間1000時間の目安

社労士の学習時間は、よく800〜1,000時間が目安と言われます。
経験者か初学者か、独学か講座かでブレますが、私はスケジュール設計の基準として1,000時間を置くのが安全だと思っています。
理由はシンプルで、社労士は「全部の科目をそれなりに取る」必要があるからです。
得意科目で稼いでも、苦手科目で足切りを踏むと終わり。
だから、薄く広くではなく、穴を残さないための時間が必要になります。
実際、労基・安衛で土台を作って、労災・雇用・徴収で流れを掴んで、健保から年金2法で一段ギアが上がる。
この“理解の段差”を越えるには、どうしても一定の学習量が要ります。
とはいえ、いきなり「毎日3時間やるぞ!」って決めると、忙しい週に崩れた瞬間に自己嫌悪になりがちです。
私はまず、週の学習時間で組むのをおすすめします。
1年1,000時間なら、ざっくり週19〜20時間。
平日に10時間(2時間×5日)を確保して、休日に9〜10時間で帳尻を合わせる。
これが現実ラインかなと思います。
| 期間設計 | 総学習時間の目安 | 1日平均 | 週合計 | 現実的なコメント |
|---|---|---|---|---|
| 1年 | 1,000時間 | 約2.7時間 | 約19〜20時間 | 平日2時間+休日で帳尻が合う |
| 半年 | 800時間 | 約4.4時間 | 約30時間 | 仕事や家庭があると相当きつい |
| 2年 | 1,200時間 | 約1.6時間 | 約11〜12時間 | 続けやすいが中だるみしやすい |
学習時間はあくまで一般的な目安です。生活リズムや学習経験によって必要量は変わります。数字に縛られすぎず、「毎週の学習時間を安定させる」ことを優先してください。
時間を「フェーズ」で割ると迷いが消える
1,000時間を一気に考えると重いので、私はフェーズで割ります。
イメージは、前半で基礎を作って、中盤で過去問回転を増やして、後半で直前対策で尖らせる感じです。
- 基礎構築:テキスト理解+軽い過去問(インプット寄り)
- 定着期:過去問周回を中心にして記憶の穴を潰す(アウトプット寄り)
- 直前期:法改正・白書・横断整理・模試復習で点を取りにいく
ここで大事なのが、最初からアウトプット多めにすること。
テキストを読んで「分かった気」になっても、試験では点になりません。
理解した直後に問題を解く、これを1セットにしてください。
記憶は“思い出す行為”で強くなるので、読むだけの時間は伸びにくいです。
「崩れる前提」でバッファを作る
もうひとつ、1年完走で効くのがバッファです。
残業が続く週、家族の用事が入る週、体調を崩す週。
絶対に来ます。
だから「毎週きっちり20時間」で組むより、普段は22時間を狙って、崩れた週でも18時間で耐えるみたいな作り方の方が現実的です。
予定通りに進む人はほぼいません。
戻り方が用意されてる人が強いです。
設計のコツは、1日の理想を追いすぎないこと。
平日3時間を毎日…は続かないケースが多いです。
私は「平日は分割して2時間、休日に厚め」の方が回ると思っています。
ODAの結論:
1,000時間は「根性の数字」じゃなくて「設計の数字」です。
週単位で組んで、フェーズで目的を変えて、バッファを入れる。
ここまでやると、1年が現実になります。
社会人の平日休日スケジュール

社会人がやりがちなのが、「今日はまとまった時間がないからゼロでいいや」パターン。
これ、積み上げが止まるので一気に崩れます。
おすすめは、短い学習を毎日つなぐこと。
机に向かう時間が短くても、問題演習や音声で接触回数を増やせば、記憶の維持が楽になります。
社労士って科目数が多いので、数日触らないだけで平気で忘れます。
忘れた後に戻す時間の方がコスト高いんですよね。
まず固定したいのは「朝か夜の60分」と「通勤・昼休みの30分」です。ここが毎日回るだけで、週の学習が安定します。
平日のモデル(例)
- 朝30〜60分:重い論点(年金の仕組み、徴収法の計算など)
- 通勤20〜40分:一問一答、講義音声の聞き流し
- 昼休み10〜20分:暗記確認(安衛の数字、一般常識の統計など)
- 夜60〜90分:テキスト確認+過去問で定着
休日のモデル(例)
- 午前:過去問をまとめて回す(科目をまたいでOK)
- 午後:弱点補強(間違いノート/テキスト戻り)
- 夕方:軽めの暗記・音声で締める
「平日2時間が無理」な人の組み替え
ここ、正直いちばん現場の悩みだと思います。
残業や育児があると、平日2時間が物理的に無理な日もありますよね。
そんなときは、学習を「深い学習」と「浅い学習」に分けて、深い学習を休日に寄せます。
| 学習の種類 | やること | おすすめタイミング | 狙い |
|---|---|---|---|
| 深い学習 | 制度理解、計算、論点整理、過去問の根拠確認 | 休日午前・平日朝 | 理解の土台を作る |
| 浅い学習 | 一問一答、肢別○×、暗記カード、音声復習 | 通勤・昼休み・就寝前 | 忘却を止める |
この分け方にすると、平日は「浅い学習しかできない日」があっても崩れにくいです。
ゼロにしない。
これが最優先です。
週の作り方は「型」を決めると強い
私がすすめる型は、週の中で“役割”を固定するやり方です。
例えば月〜木はメイン科目、金は復習、土日は演習量を積む。
こうすると、何をやるか迷わないので、疲れてても回ります。
週の型(例)
月〜木:メイン科目の理解+過去問/金:今週の間違い潰し/土:択一演習多め/日:選択式+暗記・横断整理
ぶっちゃけ、休日に8時間とかは続きません。
休日は「3〜5時間を高確率で取る」方が強いです。
疲れている日は短めでもいいので、ゼロを作らないのが勝ち筋です。
生活や体調を削ってまでの学習はおすすめしません。睡眠不足は暗記効率を落としやすいです。無理が続く場合は、スケジュールを調整しつつ、必要に応じて講師や専門家に相談してください。
スキマ時間で通勤学習を積む

社労士の1年設計で最重要なのが、スキマ時間の使い方です。
通勤、昼休み、待ち時間…ここを拾えると、机の前にいられる時間が少なくても勝てます。
私の感覚だと、社会人受験で勝ってる人は、例外なくスキマ時間がうまいです。
スキマ時間って、まとまった理解を作るのには向かないです。
だけど、記憶の維持には最高です。
社労士は科目が多いので、記憶を繋いでおくだけで直前期が天国になります。
逆に、半年放置してから年金に戻ると地獄です。
スキマ時間でやるべきこと
- 一問一答(間違えた問題だけを回す)
- 択一の肢別チェック(○×判定を高速化)
- 講義音声で復習(倍速でOK)
- 暗記カード(数字・要件・期限)
おすすめは「机の勉強=理解」「スキマ時間=回転」です。机で理解した範囲を、スキマ時間で毎日触って、忘却を止めます。
「スキマ学習」を失敗させないコツ
スキマ学習でありがちな失敗が、「教材が重い」「探すのが面倒」「どこまでやったか分からない」です。
ここは仕組みで潰します。
スキマ学習の3ルール
①教材は1つに絞る(アプリor一問一答)
②やる範囲は“前回間違い”だけにする
③1回5分でもOKにする(毎日触るのが目的)
特に②が効きます。
全範囲を回すと時間が足りないし、やりきれなくて嫌になります。
スキマ時間は「弱点だけを短く当てる」ぐらいがちょうどいいです。
通勤が短い人・在宅の人の代替策
通勤がほぼない人は、逆にスキマが消えがちです。
その場合は「固定スキマ」を作ります。
おすすめは、昼休みの最初10分と、風呂前の10分。
この2本柱だけで、週に140分=月に9〜10時間が積めます。
これが半年続くと、単純に50〜60時間。
バカにできません。
学習管理は「記録の摩擦」を減らす
学習管理は、アプリでも手帳でもどっちでもいいです。
ただ、記録が残る形にした方が続きます。
ポイントは「記録の摩擦」を減らすこと。
たとえば、寝る前に1分で記録できるようにしておく。
細かく書こうとすると続きません。
私は、記録の役割は2つだと思っています。
ひとつは「積み上げの可視化」でモチベを守ること。
もうひとつは「偏りの発見」です。
労働科目ばかりやって年金が薄い、みたいな偏りは、記録がないと気づけません。
スマホ学習は便利ですが、目や体の負担が出る場合もあります。疲れが強いときは紙に切り替えるなど、体調優先で調整してください。
科目順は労基から年金へ

科目順は、遠回りしないための超重要ポイントです。
社労士は法律がつながっているので、順序を間違えると理解コストが跳ねます。
とくに初学者は、科目を気分で飛び回ると「全部うっすら分かるけど点が取れない」状態になりがちです。
私がすすめるのは、王道の労働科目→社会保険科目の流れです。
労働基準法が定義のベースで、そこから安衛・労災・雇用へ派生し、徴収法で“入口と出口”がつながります。
社会保険側は、健保で給付の考え方に慣れてから、年金2法(国年→厚年)で山を越える。
この順番が、理解を作りやすいです。
おすすめの学習順(基本形)
- 労働基準法 → 労働安全衛生法
- 労災保険法 → 雇用保険法 → 徴収法
- 労働一般常識(基礎だけ)
- 健康保険法
- 国民年金法 → 厚生年金保険法
- 社会保険一般常識(直前寄せ)
労基は「暗記」より「理由」で押さえる
労基は暗記に見えますが、実はルールの理由が分かると強いです。
たとえば「賃金とは何か」「平均賃金の扱い」「休業手当の考え方」など、後続科目でも似た考え方が出てきます。
労基を“丸暗記”で通すと、後で必ず崩れます。
最初は時間をかけてOKなので、ここで土台を作るのが結果的に早いです。
徴収法は「得点源」にしやすい
労災と雇用をやった直後に徴収法を入れると、理解が一気につながります。
徴収法は計算・手続きがはっきりしているので、慣れると点が安定しやすいです。
ここで「解ける」感覚を作れると、メンタル的にも強いです。
年金は「比較」で覚える
年金は特に、「国民年金が土台で、厚生年金が上に乗る」構造です。
ここを逆にすると、加給年金や経過的加算あたりで沼ります。
私のおすすめは、年金に入ったら比較表を作ること。
受給要件・支給停止・遺族・障害など、似てるけど違う論点を、横に並べて整理すると混乱が減ります。
| 論点 | 国民年金 | 厚生年金 | 混同しやすいポイント |
|---|---|---|---|
| 制度の位置づけ | 土台(基礎年金) | 上乗せ(報酬比例) | 「上に乗る」感覚を忘れる |
| 被保険者 | 種別(1号〜)が重要 | 適用事業所・標準報酬が重要 | 用語が似ていて混ざる |
| 整理のコツ | 要件と例外を先に押さえる | 国年との差分で覚える | 丸暗記で突っ込むと崩れやすい |
一般常識(白書・統計)は早くやりすぎると忘れやすいです。最初は基礎だけにして、直前期に寄せる設計の方が事故りにくいです。
科目順は、あなたの得意不得意で微調整はできます。
ただ、初学者ほど王道順が安定します。
迷ったら、まずは王道で走ってください。
途中で「理解が薄い」と感じたら、戻って補強すればOKです。
独学と予備校の選び方

独学か予備校かは、正解が一つじゃないです。
大事なのは「あなたが回せる学習動線になっているか」。
これに尽きます。
つまり、教材の良し悪しより、続く仕組みかどうかです。
独学が強い人は、自己管理が得意で、調べ物が苦じゃなくて、ミスの原因分析ができるタイプが多いです。
逆に、予備校が合う人は、時間が限られていて、ショートカットしたい、迷いを減らしたいタイプが多い。
どっちが偉いとかはなくて、向き不向きです。
ざっくり比較
| 項目 | 独学 | 予備校(通信・通学) |
|---|---|---|
| 費用 | 抑えやすい | 高くなりやすい |
| スケジュール | 自己管理が必要 | カリキュラムで迷いにくい |
| 法改正・白書 | 自分で追う必要 | 提供されることが多い |
| 質問・添削 | 基本なし | サポートがある場合も |
独学で落ちやすいポイントを先に潰す
独学で行くなら、法改正と白書をどう補完するかを最初に決めてください。
ここを曖昧にすると、直前期に情報が足りなくて焦ります。
私のおすすめは「基礎は独学、直前の情報は講座やまとめ教材で補う」ハイブリッドです。
全部を独学で完璧にしようとすると、情報収集で時間が溶けます。
もうひとつ独学で崩れやすいのが、アウトプット不足です。
独学は「テキストを読む時間」が増えがちで、過去問が後ろ倒しになりやすい。
だから、最初から「理解→問題」のセットをルールにしておくのが重要です。
迷ったときの判断基準
・勉強時間が確保できない→通信講座で迷いを減らす
・自分で計画を立てられる→独学+直前補強が合うかも
・質問できる環境が欲しい→サポート付き講座が安心
通信講座を検討するなら、比較の材料があると早いです。
講座選びの視点は別記事で整理しているので、必要ならどうぞ。
あと、テキストについては好みもあります。
紙が合う人もいれば、デジタルが合う人もいる。
判断基準をまとめた記事もあるので、迷っているなら参考にしてください。
費用やサービス内容は時期や制度で変わることがあります。正確な情報は各講座の公式サイトをご確認ください。最終的な判断は、あなたの生活状況と学習スタイルに合わせて検討してください。
独学でも、予備校でも、結局は「過去問で点が取れる状態にする」がゴールです。
だから、どちらを選んでも、過去問中心の学習動線だけは外さないでください。
ここがブレなければ、1年は現実になります。
社労士の勉強スケジュールを1年で完走

ここからは、設計したスケジュールを「合格点につながる形」で回すパートです。
過去問・足切り・法改正・模試をどう噛み合わせるかで、1年の強度が変わります。
過去問は周回で定着させる

社労士は過去問ゲーです。
ただし、解いて終わりだと伸びません。
ポイントは周回の仕方です。
私の感覚だと、社労士で伸びる人は「復習が上手い人」です。
逆に伸びない人は、問題を解く回数は多いのに、同じミスを何度もしてる。
つまり、ミスの原因が潰れてないんですよね。
過去問は「1〜3周=理解」「4〜6周=定着」「7周目以降=弱点だけ高速回転」を意識すると、勉強が無駄になりにくいです。
周回ごとの役割
- 1周目:設問の型に慣れて、全体像をつかむ(正答率は気にしない)
- 2〜3周目:根拠を説明できるまで戻る(テキストに戻るのが仕事)
- 4〜6周目:肢別で○×が瞬時に出るレベルへ
- 7周目以降:間違えた問題だけ回して穴埋め
「解説を読む」だけで終わらせない
復習でやりたいのは、正解を覚えることじゃなくて、次に同じ形が来たら取れる状態にすることです。
そのために、私は次の3ステップをおすすめします。
復習3ステップ
①どこで迷ったか(用語?数字?例外?期限?)を一言でメモ
②テキストの該当箇所に戻って根拠を確認
③肢別で「他の選択肢はなぜ×か」を口に出して説明
口に出すのが地味に効きます。
説明できない部分は、理解が薄い証拠です。
社労士は“なんとなく”が一番危ないです。
科目を回す順番も「皿回し」が安定
過去問を回すとき、1科目を完全に終わらせてから次へ行くより、複数科目を並行して回す方が記憶が残りやすいです。
私はこれを「皿回し」って呼んでます。
たとえば、今は国年がメインでも、毎日15分だけ労基の肢別をやる。
これだけで直前期の負担が激減します。
| 曜日 | メイン | サブ(皿回し) | 狙い |
|---|---|---|---|
| 月・火 | メイン科目の過去問 | 労基の肢別10分 | 土台の忘却防止 |
| 水・木 | メイン科目の弱点潰し | 徴収の計算1問 | 得点源の維持 |
| 金 | 今週のミス問題だけ回す | 選択式の語句確認 | 穴を残さない |
私は「間違えた理由」を一言でメモするのを推します。
たとえば「数字が曖昧」「要件の順番が混ざる」「例外を落とした」みたいに分類すると、復習が速くなります。
過去問の年度が古すぎると、法改正でズレることがあります。使用する教材は最新版を基本にしつつ、出題傾向の理解として活用してください。
過去問の周回は、やればやるほど楽になります。
最初の3周がいちばんしんどい。
ここを越えると、解ける問題が増えて加速します。
1年計画なら、前半で理解周回、中盤で定着周回、後半で弱点だけ高速。
これが勝ち筋かなと思います。
選択式と択一の足切り対策

社労士の難しさは、総合点だけじゃなく、科目ごとの基準点(いわゆる足切り)があること。
ここを軽視すると、どれだけ頑張っても落ちる事故が起きます。
だから、戦い方は「一点突破」じゃなくて「穴を作らない」が基本です。
まず大前提として、合格基準の扱いは年度によって変わることがあります。
ここは憶測で語らず、必ず一次情報で確認してください。
公式の試験概要に、合格基準が総得点と科目ごとに定められる旨が載っています。
(出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト『試験概要・合格基準』)
足切り対策の考え方
- 得意科目で爆発より、苦手科目の底上げが優先
- 選択式は「言葉を正確に書けるか」が勝負
- 択一は「肢別の瞬発力」と「ひっかけ耐性」が勝負
選択式は「語句」と「手触り」を作る
選択式は、知識が曖昧だと落としやすいです。
しかも、漢字や言い回しがズレるだけで取りこぼすリスクがある。
だから私は、選択式対策は「暗記」より「再現」に寄せます。
具体的には、目的条文っぽい文章、頻出の定義、制度の要件を、自分の言葉で言えるようにしておく。
これができると、穴埋めでも迷いが減ります。
択一は「肢別」と「反射」で取る
択一は、最後は反射です。
時間が足りなくなる人は、知識がないというより、判断が遅いケースが多いです。
肢別で○×を高速化すると、迷いが減って処理速度が上がります。
さらに、×の理由を一言で言えるようにすると、ひっかけにも強くなります。
足切り回避の実務的ルール
・苦手科目は「毎週必ず触る」枠を固定
・週末に「苦手だけ30問」みたいに短く当てる
・模試や過去問で落とした論点は“翌週の最優先”にする
年度によって合格基準や救済措置の有無など、扱いが変わる場合があります。正確な基準は必ず試験実施機関の公式発表をご確認ください。最終的な判断に不安がある場合は、講師や社労士など専門家への相談もおすすめします。
私が足切り対策で一番効いたのは、週に1回「弱点科目だけの日」を作ることです。
嫌いな科目って、放置すると点が落ち続けます。
だから、短時間でも強制的に触れる枠を作るのが大事です。
点が安定してくると、精神的にも余裕が出ます。
社労士はメンタル勝負の側面もあるので、足切り不安を減らすのは、実はかなり重要です。
法改正と白書の直前対策

1年スケジュールの中で、法改正と白書(統計)は「直前に寄せる」方がうまくいくことが多いです。
理由は、情報が更新されるから。
早くやりすぎると、上書きが必要になって二度手間になります。
社労士の勉強って、ただでさえ量が多いので、二度手間は極力避けたいです。
私のおすすめは、直前期(ざっくり5月〜7月)に「更新系」を集中的にやる設計です。
前半は土台(法令の基本構造・要件・手続き)を固めて、後半にアップデート。
これが一番コスパがいいと思います。
直前期の進め方(おすすめ)
- まずは法改正を「頻出科目から」固める(雇用・年金・育児介護など)
- 改正の趣旨(なぜ変わったか)を一言で説明できるようにする
- 白書は全文を読まず、要点テキストでキーワードと数字を拾う
- 統計は「前年差が大きい指標」を優先して暗記する
法改正は「点を取りに行く」順番で
法改正って、最初に全部網羅しようとすると苦しくなります。
おすすめは、出題されやすい論点・主要科目を優先すること。
たとえば雇用、年金、労務管理周りなど。
ここで「よく出る改正」を押さえるだけでも、得点期待値は上がります。
あと、暗記のやり方は“差分”にしてください。
改正前と改正後を並べて、何が変わったのかだけを覚える。
全文を覚えようとすると効率が悪いです。
白書は「深入り禁止」が正解
白書は、真面目に読もうとすると終わりません。
出るのは一部です。
だから、要点整理された教材を使い、太字キーワードと重要指標に絞るのが現実的です。
さらに、統計は「変化が大きいもの」が狙われやすい傾向があるので、前年比の動きに注目すると覚えやすいです。
直前期は「新しい教材に手を出す」より、情報の集約が効きます。あちこちに散ったメモを1冊(または1ファイル)にまとめて、回転速度を上げてください。
「横断整理」を混ぜると失点が減る
直前期は、科目をまたいで混ざりやすい論点を整理すると失点が減ります。
たとえば、不服申立て、時効、届出期限、用語の定義の違い。
この手の論点は、暗記というより“比較”で覚えると強いです。
比較表を作って、数日おきに見返す。
これだけで混乱が減ります。
法令の基準日や、出題範囲の扱いは年度で定められます。
正確な情報は厚労省や試験要綱など、公式情報をご確認ください。
不安が強い場合は、専門家や講師に相談するのも全然アリです。
法改正や統計は年度で内容が変わるため、古い教材や古いまとめだけで判断するのは危険です。正確な情報は必ず公式サイトをご確認ください。
模試で弱点と時間配分を確認

模試は、点数を見て一喜一憂するものじゃないです。
弱点発見と時間配分の練習のために受けます。
社労士は試験時間が長いので、知識があっても集中が切れて落とすことがあります。
だから、模試は“実戦の体力作り”でもあります。
私のおすすめは、少なくとも1回は本番形式で受けて、時間感覚を体に入れること。
特に択一は、最初のうちは時間が余るように見えて、後半で失速します。
これは練習しないと分かりません。
模試でチェックしたいこと
- 時間が足りないのは「知識不足」か「処理速度不足」か
- 間違いが多い科目・論点がどこか(足切りリスクの特定)
- 選択式で落とすパターン(語句の曖昧さ/漢字ミスなど)
- 本番を想定した集中力の維持
模試後の復習は「順位付け」が命
模試の復習で全部やろうとすると、時間が溶けます。
私は、復習は3段階に順位付けします。
| 優先度 | 対象 | やること | ゴール |
|---|---|---|---|
| 最優先 | 足切りリスク科目の失点 | 根拠を確認して翌週までに潰す | 同型は落とさない |
| 次点 | 取りこぼし(ケアレスミス) | 原因を分類して再発防止 | 処理速度と精度UP |
| 後回し | 難問・捨て問 | 時間があれば確認 | 期待値で判断 |
特に最優先だけは、必ず潰してください。
模試は「弱点の炙り出し」なので、ここを放置すると受けた意味がなくなります。
模試の復習は、解き直しより「原因分析」が価値です。間違えた理由を分類して、翌週の学習計画に反映させると伸びます。
模試の点数で落ち込む必要はない
模試で点が取れないと焦りますよね。
でも、模試は本番より難しめだったり、形式が違ったりもします。
点数に振り回されるより、「この科目が足切り危ない」「この論点で毎回落とす」を発見できたら勝ちです。
むしろ、本番前に気づけてラッキーです。
模試を受ける回数は人それぞれですが、私は最低でも1〜2回は本番形式を経験した方がいいと思っています。
時間の感覚は、体験しないとズレたまま本番に突っ込みます。
模試の結果はあくまで診断材料です。合否を断定するものではありません。体調や実施環境でブレることもあります。無理のない範囲で活用してください。
社労士の勉強スケジュールを1年で成功

最後は、1年スケジュールを「倒れずに」完走するコツです。
ここは気合より、仕組みで勝ちます。
社労士は長期戦なので、短距離走のノリで走ると途中で燃え尽きます。
だから、淡々と続く形に落とし込むのが正解です。
1年を走り切るためのコツ
- 学習をフェーズで区切る(インプット期/過去問期/直前期)
- 毎週の学習時間を固定して、週単位で帳尻を合わせる
- 苦手科目を放置しない(短時間でも触れる)
- 教材を増やしすぎない(迷いが増える)
中だるみは「起きる前提」で対策する
1年だと、必ず中だるみします。
年末年始、春先、梅雨あたり。
ここで落ちる人が多いです。
対策は簡単で、学習量を落としてでも「継続」を切らさないこと。
たとえば、しんどい週は机の勉強を減らして、スキマ学習だけでも繋ぐ。
これで戻れます。
しんどい週の最低ライン
・毎日5分の一問一答
・週末に過去問30問だけ
・間違いノートを5分見返す
これだけでも、ゼロより100倍強いです。
直前期は「新しいことを増やさない」
直前期にやりがちなのが、焦って教材を増やすこと。
これ、ほぼ失敗します。
理由は、復習が追いつかないから。
直前期は、いま持っている教材を回転させる速度がすべてです。
新しい知識を1つ増やすより、取りこぼしを1つ減らす方が点に直結します。
ちなみに、私は約8カ月で合格したんですが、短期は短期で地獄です。
だからこそ、1年設計はめちゃくちゃ合理的だと思っています。
焦らず積み上げた方が、結果的にラクです。
モチベが落ちたときは、「やる気が出たらやる」じゃなくて、「短くてもいいからやる」に切り替えてください。
10分でも続けば、また戻れます。
体験談ベースでリアルを知りたいなら、私の合格体験談も置いてあります。
息抜きがてら読んでみてください。
この記事は学習戦略の参考情報です。勉強時間やスケジュールの効果は個人差があります。法改正や試験制度の正確な情報は必ず公式サイトをご確認ください。必要に応じて、講師や社労士など専門家への相談もおすすめします。


