社会保険労務士としてのキャリアプラン

社会保険労務士の資格を取った後のこと

社会保険労務士としてのキャリアプラン

社会保険労務士に合格した後、その資格を活かしてどのように収入を得ていく方法はさまざまです。

資格取得後いきなり独立をするケース

士業の大きな魅力のひとつは独立して一国一城の主として、収入を得ることができる点です。

資格取得前に社会保険労務士事務所に勤務していた方や、自分の営業能力に自信のある方であれば合格後にすぐに独立することも選択肢のひとつになるでしょう。

とはいえ社会保険労務士の主たるビジネスモデルである、企業との顧問契約を結び生計を立てていけるほどの収入を得るまでにはある程度の時間はかかります。

いきなり独立する場合には開業後半年~1年程度は収入が無くても生活できる程度の資金を用意しておくべきでしょう。

必要な収入額は家族構成や営業の固定費用などによって変わってきますので、自分の状況に合わせて綿密な資金繰り計画をした上で開業に臨みましょう。

なお、試験に合格しても2年以上の実務経験が無い場合には、社会保険労務士連合会が主催する「事務指定講習」を受けないと社会保険労務士として登録して実際の仕事を行うことはできません。

この「事務指定講習」は試験翌年の2月から8月までの期間で実施されるため、2年以上の実務経験が無い場合には「いきなり独立」といっても試験翌年の夏以降となりますので、ご注意を。

資格取得後、転職を経て最終的に独立を目指すケース

社会保険労務士の資格は取ったものの、実務の経験もないしいきなり独立するのが不安な場合には、転職して実務経験を積んだ上で独立を目指す場合もあるでょう。

一般企業の人事総務関連の部署への転職や、社会保険労務士事務所への転職がまず思い浮かびますが、意外に狙い目なのが「税理士法人」です。

税理士法人ではワンストップで税務と社会保険のサービスを提供するために社会保険労務士事務所が併設されているケースが多くあります。

将来的に社会保険労務士として独立する場合でも、ある程度の税務知識は必須となりますので、その意味でも良いキャリア形成ができるでしょう。

いずれの場合でも求人数は少ないため、転職サイトに登録しておいて希望に近い求人が出るのを待つことになるケースが多くなると思います。

求人サイトへは履歴書や職務経歴書を登録する作業が必要となりますが、この作業自体が自分のキャリアプランを整理するための良い機会となりますので、すぐに転職するつもりがなくとも登録だけはしておくことをおすすめします。

その他には年金事務所や労働基準監督署の臨時職員などの行政機関も社会保険労務士関連の仕事と言えますが、求人が極端に少なく、給与水準も相当低いため一般的な選択肢にはならないと思います。

独立は目指さず企業内社会保険労務士としてキャリアアップを目指すケース

そもそも独立する意思は無く、現在の仕事におけるキャリアアップの手段として社会保険労務士の資格を取得される場合や、転職のための武器として資格を取る場合もあるでしょう。

そのような場合でも、会社の業績不振や自分自身の気持ちの変化で独立を志す日が来るかもしれません。

また、士業には定年が無いため、定年退職後に開業する方も珍しくはありません。

企業内社会保険労務士の道を選ぶ場合にも、いつかくるかもしれないその日のためのシュミレーションだけでもしておきたいところですね。

なお、社会保険労務士の登録方法には開業登録の他に勤務登録というものがあり、企業に勤務しながら社会保険労務士としての活動を行っている方も多くいます。

実際に開業して活動している社会保険労務士との人脈を作り、話を聞くだけでも今後のキャリアを考える上で有益ですから検討の価値はあるのではないでしょうか。