社会保険労務士試験の合格基準

まずは試験の概要の理解から

社会保険労務士試験の合格基準

社会保険労務士社労士の試験では選択式と択一式の2種類があります。

選択式とは、いわゆる穴埋め問題です。

文章の中の5つの空欄を20個の語群から選択します。

択一式は、5つの文章の中から正しい(もしくは間違った)選択肢を選びます。

試験方式は全てマークシート方式となっています。

社会保険労務士の合格基準はこの「選択式(7科目)」と「択一式(7科目)」それぞれに総得点と各科目ごとの最低合格点(いわゆる足切り)が設定されるため、単純に「〇〇満点中〇〇点以上で合格」ということにはなりません。

この点も社会保険労務士試験の難しいところです。

試験科目と問題数

選択式

科目問題数配点
労働基準法及び労働安全衛生法1問5点
労働者災害補償保険法1問5点
労務管理その他の労働に関する一般常識1問5点
社会保険に関する一般常識1問5点
健康保険法1問5点
厚生年金保険法 1問5点
国民年金法1問5点
合計8問40点

択一式

科目問題数配点
労働基準法および労働安全衛生法10問10点
労働者災害補償保険法および徴収法10問10点
雇用保険法および徴収法10問10点
労働一般および社会一般10問10点
健康保険法10問10点
厚生年金保険法10問10点
国民年金法10問10点
70問70点

毎年変わる合格基準(※足切り有り)

このように社会保険労務士試験の配点は、

  • 選択式→各問1点合計40点満点
  • 択一式→各問1点合計70点満点

となっています。

そして合格基準は毎年の試験の難易度によって変動します。

例えば令和元年度の合格基準は以下の通りです。

1. 選択式試験は、総得点26点以上かつ各科目3点以上(ただし、「社会保険に関する一般常識」は2点以上)である者
2. 択一式試験は、総得点43点以上かつ各科目4点以上である者※上記合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の合格基準を補正したものである。

このように、択一式・選択式それぞれに総得点のボーダーラインがあり、かつ、各科目ごとのボーダーラインがあるという足切りの罠だらけの合格基準になっています。

例え択一式で70点満点が取れても、選択式の総得点基準を満たさなければ不合格。

例え選択式で7科目中6科目5点満点でも残りの1科目を落とせばこれまた不合格。

つまり、

「満遍なく勉強してきてね」

というのが出題側の意図ということになります。

なお、総得点、各科目ともに合格基準は試験後に決定されます。

したがって、試験が終わって採点が終わっても実際の結果は11月上旬の発表のその日までの約2カ月間は結果がはっきりとは分からないという気が重い日々を過ごすことになります。

実は鬼門は選択式かも・・・

配点だけを見ると選択式が40点満点で択一式が70点満点なので、択一式の方が重要なようにも思えますが、ところがどっこい各科目の足切りに引っ掛かり易いのは問題数が1問5点方式の選択式の方と言えるかもしれません。

たまたま、ものすごくニッチなほとんど誰も勉強してないような部分からその「1問」が出た場合「0点」もありえます。

その点、択一式の方は10問10点方式なので、しっかり勉強していれば、ある程度出題内容がばらけるため答えられる問題がいくつかはあるはずです。

なので、ほとんど出そうもない部分でも念のため目を通しておく心がけをしておくことは必要だと思います。

なにしろ出題側の意図は

「満遍なく勉強してきてね」

ですから・・・・

何点取れば安心か?

確実に安心といえる基準はありませんが、某社会保険労務士試験専門の予備校などでは

  • 選択式試験は、総合得点28点(7割)以上かつ各科目3点以上
  • 択一式試験は、総合得点49点(7割)以上かつ各科目4点以上

を目標とすることは推奨しており、僕もこの数字を念頭において勉強をすすめました。

自分自身は平成22年度の試験で選択式の国民年金法で「1点」をかましてしまい、完全に終わったと思っていたところ、まさかの「国民年金法は1点以上で合格」の調整が入り、なんとか合格することができました。

というわけで本当に発表のその日まで結果が分からないのが社会保険労務士試験なのです。